海外の取引先や外国人スタッフとのやり取りが増える中、Outlookで受信したメールが英語や他の言語で届くことも多くなりました。
Outlookには、メール本文を自動で翻訳する機能が標準で備わっており、追加のツールを使わなくても簡単に日本語に変換できます。
ここでは、自動翻訳の設定方法と活用のコツを詳しく紹介します。
Outlookの自動翻訳機能とは?
Outlookの自動翻訳は、Microsoft Translatorと連携して動作します。
受信したメール本文をクリックするだけで、選択した言語にリアルタイムで翻訳される仕組みです。
Microsoft 365(旧Office 365)ユーザーであれば、PC版・Web版のどちらでも無料で利用可能です。
Outlook(PC版)で自動翻訳を設定する方法
① 翻訳アドインを確認する
Outlook 2019以降、またはMicrosoft 365版には、標準で「翻訳」機能が搭載されています。
メニュー上部の「ホーム」タブに「翻訳」アイコンが表示されているか確認しましょう。
もし表示されていない場合は、アドインの有効化が必要です。
手順:
1.「ファイル」→「オプション」→「アドイン」
2.「COMアドイン」を選択し、「設定」をクリック
3.「Translator for Outlook」にチェックを入れて有効化
② メール本文を翻訳する
翻訳したいメールを開いた状態で、上部のリボンから「翻訳」→「メッセージを翻訳」をクリックします。

数秒で自動的に翻訳され、日本語の本文が表示されます。
- 翻訳結果の下に「原文を表示」リンクが表示され、ワンクリックで切り替え可能
- 翻訳精度はMicrosoft Translatorと同等(英語・中国語・韓国語など主要言語に対応)
③ 翻訳先の言語を設定する
初回使用時に表示される「翻訳先の言語」を「日本語」に設定しておくと、次回から自動で翻訳されます。
変更する場合:
1.「ファイル」→「オプション」→「言語」
2.「翻訳の表示言語」で「日本語」を選択

Outlook Web版(Outlook on the Web)での翻訳方法
WebブラウザからOutlookを使っている場合も、同様に翻訳機能が利用できます。
手順:
1.翻訳したいメールを開く
2.メール本文右上の「…(その他の操作)」をクリック
3.「翻訳」→「日本語に翻訳」を選択
これで本文が即座に日本語に変換されます。
もう一度クリックすれば、原文に戻すことも可能です。
自動翻訳をさらに便利に使うコツ
メールを開いた瞬間に自動翻訳
アドイン設定で「常に翻訳する言語」を指定しておくと、対象言語のメールは開いた時点で自動的に翻訳されます。
英語→日本語だけでなく日本語→英語も可能
送信前のメール本文も翻訳可能です。
「翻訳」→「選択したテキストを翻訳」で確認してから送信すれば、海外の取引先にも正確に伝えられます。
翻訳アドインが動作しない場合
Outlookのバージョンが古い、またはネットワーク制限がある場合、翻訳機能が利用できないことがあります。その場合は「Microsoft Translator」公式サイトから最新アドインを再インストールしてください。
注意点と補足
- 翻訳精度は完璧ではなく、ビジネス文書では意味の確認が重要
- 古いOutlook(2016以前)ではアドイン追加が必要
まとめ
今回は、Outlookの自動翻訳機能を使って外国語メールを日本語で読む方法を紹介していきましたがいかがでしたでしょうか。
Outlookの自動翻訳機能を活用すれば、外国語のメールもすぐに日本語で確認でき、対応スピードが大幅に向上します。
特にグローバルな業務を行う企業や部署では、翻訳アドインを標準設定にしておくことで業務効率がアップします。
難しい設定は不要なので、今日からぜひ使ってみましょう!

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