フリーソフトとしても使用できる、Microsoft Outlookを起動した際、画面に「プロファイルの読み込み中」と表示されたまま止まってしまうことがあります。
しばらく待っても動かず、取引先にメールが送れない…などお困りではありませんか?
強制終了しても改善しない場合、内部設定やデータファイルの不具合が原因の可能性があり、そのまま放置しても改善する事はありません。
この記事では、Outlookがプロファイル読み込み画面から動かないときの主な原因と対処法を、順を追って解説します。
プロファイルの読み込み中とは?
Outlookを起動すると、まず「ユーザープロファイル」という設定情報(アカウント情報・データ保存先など)を読み込みます。この処理が完了しないと、受信トレイ画面は開きません。
つまり「プロファイルの読み込み中」で止まる場合、
Outlookが設定ファイルやデータファイル(PST/OST)を正しく読み込めていない状態です。
原因別の対処法
① Outlookをセーフモードで起動する
まず最初に試したいのが「セーフモード起動」です。
アドインやカスタマイズ設定の影響を避けて、Outlookを最小構成で開けます。
手順:
1.Windowsキー+Rキーを押す
2.「outlook.exe /safe」と入力 → Enter
3.Outlookが起動するか確認

アドインを無効化する方法:
1.Outlook起動中に「ファイル」→「オプション」→「アドイン」
2.画面下部「管理:COMアドイン」→「設定」
3.不要なアドインのチェックを外す

② Outlookのデータファイルを修復する
PST(またはOST)ファイルが破損していると、プロファイルの読み込みが途中で止まってしまうのでデータファイルを修復する必要があります。
修復方法:
1.Outlookを閉じる
2.エクスプローラーで以下を開く
C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office〇〇
※〇〇にはバージョンを入力しますが、Officeバージョンによっては「Office15」「Office19」など異なります。
3.「SCANPST.EXE」を実行
4.修復したいPSTファイルを指定して「開始」
修復が完了したら、Outlookを再起動して動作を確認しましょう。
または「コントロールパネル」→「プログラム」→「プログラムと機能」からOutlookの修復が行えます。
③ 新しいプロファイルを作成する
古いプロファイルの設定が壊れている場合、新しいプロファイルを作ることで改善することがあります。
手順:
1.コントロールパネルを開く
2.「メール」→「プロファイルの表示」
3.「追加」ボタンで新しいプロファイルを作成
4.メールアカウントを再設定
作成後、Outlook起動時に「常に使用するプロファイル」を新しいものに指定して開きます。
④ Office修復ツールを使用する
Outlook自体のプログラムファイルが破損している場合、Office修復を実行します。
手順:
Windowsの「設定」→「アプリ」→「インストール済みアプリ」
Microsoft Officeを選択 → 「変更」
「クイック修復」または「オンライン修復」を選択
特にアップデート直後に不具合が起きた場合、この方法で解消するケースが多いです。
⑤ Outlookを完全に終了してキャッシュを削除
バックグラウンドに残っているOutlookプロセスが原因で起動できない場合もあります。
対処法:
1.Ctrl+Shift+Esc で「タスクマネージャー」を開く
2.「Outlook.exe」を選択 → 「タスクの終了」
3.Outlookを再度起動
ウイルス対策ソフトや外部アドインも要注意
ウイルス対策ソフトがOutlookのデータアクセスをブロックしている場合、読み込み処理が完了しないこともあります。
一時的にリアルタイム保護をオフにして試すか、Outlook関連プロセスを「例外設定」に追加してみましょう。
それでも起動しない場合の最終手段
- Windowsの「新規ユーザーアカウント」でOutlookをセットアップしてみる
- Officeをアンインストール → 再インストール
- Exchange/Microsoft 365 アカウントの場合は、Web版Outlook(Outlook.com)でアクセス可能か確認
Web版で問題なく動作する場合は、ローカル環境側(PC側)のプロファイル設定が原因です。
まとめ
今回は、Outlookが起動しない?プロファイルの読み込み中で止まる原因と解決方法を紹介していきましたがいかがでしたでしょうか。
Outlookが「プロファイルの読み込み中」で止まるときは、
アドイン・データ破損・プロファイル設定の不具合 が主な原因が多いです。
まずはセーフモードでの起動、次にデータ修復・プロファイル再作成を順番に試すことで、
多くのケースは解消できます。
問題が繰り返す場合は、定期的にOutlookデータのバックアップを取っておくのがおすすめですよ。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました(‘ω’)b

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